[R34 / R33 スカイライン GT-R コソチューン] にもどる

タイヤの脱着をするの巻

このページの内容は BNR34BCNR33BNR32 で有効です。
 タイヤ脱着を車載工具だけでやるのはかなりしんどいので、以下で登場する十字レンチや油圧ジャッキがあると便利。

 接地状態で、まずは取り外すタイヤのホイールナットを全部、少しだけゆるめておきます。
 抜いたらだめ。

 ホイールとナットの組み合わせによってはその隙間が薄くてレンチが入らないかもしれませんので、新たに購入する場合はレンチの頭(?)が薄型のものを選んでください。
 使用するナットサイズのところにテープを巻いて色を付けておくと毎回頭のサイズを確認しなくて便利(これには黄色いビニールテープが巻いてあります、見づらいですけど)。

 実はぼくはスナップオンの電動インパクトレンチを持ってるので電池切れの時以外十字レンチは使いません、これは撮影用です(笑)。
 もしインパクトを買うならちゃんとしたものを買いましょう、カー用品店で数千円のものは遅いしすぐ壊れるし、低トルクのものは一度十字レンチでゆるめてからという情けない準備が必要です。
 ジムカーナ名人が使っていたマキタの充電電池別体のものが便利そう、一般的な一体式は重くて疲れます。


あらかじめナットをゆるめる
 ジャッキを上げるポイントは、運転席側・助手席側それぞれの前後に 1 カ所ずつ計 4 カ所あります(詳しくはクルマの説明書参照)。
 助手席・前側はこのへん。
 写真のような油圧式パンタジャッキがあるとジャッキアップが楽です、というか車載の手回しパンタじゃそうとうしんどい思いをしないと 1.6t のボディーは上がりません。

 ホームセンターなんかに売ってる 2t ぐらいのフロアジャッキ(腕を曲げるみたいに上がるやつ)での前後センター上げは、リヤはいいとしてもフロントのポイントまではなかなか届かないしレバーを動かすスペースもないのでノーズの長いスカイラインではちょっと使えません。
 どうしてもという時はあらかじめパンタジャッキでサイドを持ち上げクルマを浮かしてからフロアジャッキで持ち上げるという方法がありますが、結局パンタが必要。
 なおこのフロアジャッキの丸い皿でジャッキポントを上げると間違いなくここがひん曲がりますのでやめましょう。
 写真はカヤバ製ジャッキにゴムのあて板付き。


ジャッキアップ
 この写真は [2] とは違い、運転席・前側のジャッキアップポイント。
 下から覗いて確実にジャッキがはまっていることを確認し、少しずつあげながら何度もチェックしてください。
 これを怠るとジャッキが倒れたり、ジャッキアップポイントをつぶしたりします。
 というかぼくはこうして助手席側のポイントをつぶしてしまいました。
 そこには強引な板金補強がしてありサンプルにならないので、だからこの項だけ運転席側の写真なのよね(^^;)。


ジャッキアップポイント
 スカイラインはフロントがめちゃくちゃ重いため、前側をジャッキアップすると前輪は当然ながら後輪もいっしょに浮かすことができます。


前を上げると...
 わかりづらいけどこっちは後輪。
 後ろが浮くまで前を上げれば、タイヤ脱着のためのジャッキアップが、パンタジャッキでも左右 1 度ずつで済んじゃいます。


後ろも浮く
 こうしてタイヤを浮かした後 [1] でゆるめたナットを再度レンチで抜き取ります。
 軍手をした手で反対側を軽く握り、両サイドにのびた部分をぐる〜んと回せば素早く抜けるでしょう。
 これでタイヤがはずせます。
 なおこのとき、万一ジャッキが倒れたり壊れたりでクルマが落ちても被害が少ないように、準備したタイヤ(やテンパータイヤ)などを下に入れておきましょう(と、教科書通りなことを言いましたが、実際にはぼくはやってません)。
 またこの状態でクルマの下に潜ったり、力のかかる作業を絶対してはいけません(これはぼくもしません)。
 あと外したナットは砂などがつく地面に置いてはいけません。
 写真はジムカーナ名人おすすめのお金受けで、とげとげでナットを浮かしゴミから守ります。


外したナット
 タイヤをつけるときは、この機会にホイールがくっつく面やハブボルト、ナットをウエスやブレーキクリーナなどでお掃除しておきましょう。
 ハブボルトに CRC を少し吹いておけば焼き付き防止になります。
 サーキット走行など高温になる場合は WAKOS のスレッドコンパウンド(3,200 円)の方がいいでしょう。
 写真は以前使っていた CRC の耐熱グリス。


焼き付き防止
 ホイールナットを入れる際は、いきなり工具を使わず手やソケットである程度のところまで入れカジってないことをまず確認します。
 気をつけないと意外と軽くナナメに入りナット自身(やハブボルト)をダメにしてしまいます。
 この後レンチで締めていきますが、教習所でも教わったとおり星形の順序です。
 後から本締めしますからここではそれほど強くしめなくてかまいません。
 なお社外ホイールでハブリングを入れてない・ワイドトレッドスペーサーを使ってるなどの時はセンターが出にくく高速走行時にハンドルがぶれる場合があるので、弱い力で一度 5 本とも締め強い力で再度締め直してください。。


少しだけ入れておく
 タイヤを(軽く)接地させ、トルクレンチを使って 5 本ともちゃんと締めます。
 もちろん星形順に。
 整備書によると規定トルクは 10.5 - 12.5(kg-m) です。
 トルクレンチは、写真の工業用のものほど長くはありませんがホームセンタのジョイフルホンダで全長 50cm ぐらいのもの(スエカゲ製)が 3,500 円ぐらいで売ってたので、感覚に頼った手トルクでは走行中ホイールが外れる心配があるのでできればちゃんと準備しましょう(あと、エクステンションとディープソケットが必要)。
 同じようなものはヤフオ(ク)でも出てます。
 なおこれより短いものは締めるのが大変なので注意。
 これで完了。


規定トルクで締める
 なにげに発見した結構便利な裏技。
 ひとりでワイドトレッドスペーサ(ボルトで延長するタイプ)をつけるのは、リヤはサイドブレーキを引けばロックされますが、フロント側は(フロントに) LSD でも入ってなければ空回りしてふつうに考えればちょっと無理です。誰かにブレーキ踏んでてもらわなければなりません。
 が、ブレーキを踏みながらエンジンを切ると、片輪が接地してれば(?)反対側はなぜか空転せずちゃんと規定トルクをかけることができちゃうんです(ぼくのクルマでは)。
 ね、便利な裏技でしょ。
 最初はブレーキがかかった状態なのかと思ったけどどうも違う感じで、素人考察ではセンターデフ(アテーサ)がつながってるみたいなんです。
 このクルマはリヤに機械式 LSD が入ってるので、リヤが片輪浮いててもセンターデフを通してリヤに伝わる力が逃げることなくフロント一輪がとどまっている、と。
 っちゅーことでアクティブ LSD 車やへたった LSD 車では、サイドのジャッキをちょっとおろして締めたい箇所以外の三輪を地面につけてやれば同じく OK!、かも。
 ああ、サイドブレーキひいてれば同じか。
 試した方はどんなあんばいか報告してくださいますとうれしいです。


ひとりでフロント側を締める

[R34 / R33 スカイライン GT-R コソチューン] にもどる