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パワステフルード噴き出しの対策するの巻

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※ 酔っ払って書いてるのでいつも以上に文章がおかしいかもしれません。

 ハンドル操作がやたら忙しいミニサーキットを走行するとパワステフルード(レッドライン)がかなり噴いてしまうのでその対策をしました。

 写真はアンダーカバーを外した車両下側、上が前です。
 写真中央にリング状のものがみえますが、これが通常アンダーカバーに隠れてほとんど空気が当たっていないと思われる純正パワステクーラーの 1 つ。
 まずはこいつに風を当ててやり冷却を試みます。

 なお R34 Vspec フロントディフューザー装着車はカバー形状が違いますから以下数項が参考になるかはわかりません。


しょぼい純正クーラー
 [1] のステー位置からも(アンダーカバーを外した人なら)想像できるようにアンダーカバー後端のこの辺にパワステクーラーがあります。
 いきなりデカい導風板をつけてもよかったんですがまずはせっかくのアンダーカバーの整流を生かしちっこいフラップつけてみました。

 作業はまあ写真の通りですが、P カッターなどでいいあんばいにカットし、前後両側を温めながらちょっとずつ曲げます。
 これはちょっとカットしすぎフラップが極小になっちゃいました。。。
 なおガスライターを使ったポケットトーチぐらいじゃアンダーカバーは燃えませんでした。さすがっ。



熱して曲げる
 完成っ!

 前(写真上)フラップは空気の粘性を利用し走行風の一部を上に導くツ・モ・リ。


前後にフラップ
 アンダーカバー装着っ!

 少し前寄りからの写真ですが、下面の走行風を大きくは乱さず純正パワステクーラー(の 1 つ)をばっちり冷やしてくれそうです。


アンダーカバー装着
 さて次はかなり心許ない純正パワステクーラー強化です。
 フルードが通るスチールチューブに熱伝導率が高いアルミワイヤーを巻けば少しは冷えるんじゃないかと。
 なおこれよりもっと熱伝導率が高い銅ワイヤーは重くて曲げづらくて高価なのでパスしときました。
 使ったのはホームセンターで買った 1.2mm / 7m のもの、150 円ぐらい。
 後日 100 円ショップでもっとカラフルで長いものをみつけちゃいましたが時すでに遅し。


1.2mmアルミワイヤー
 んでできたのがコレ。

 いくらコソチューンとはいえ、またいくら冷却のためとはいえ、これは汚すぎます。。。


ノーコメント
 [6] はあまりにアレなので反対の右(運転席)側は幸い配管もシンプルなのでもうちょっとマシにつくります。

 家庭用のバーナーと溶接用手袋、(なんとなく)9mm のアルミパイプを準備し、熱しながら純正スチールパイプと並行になるよういいあんばいに曲げたのがこれ。


補助ステー
 [6] で [5] のワイヤーは使っちゃったのでもう 1 つ準備しときます。
 [7] のアルミパイプ両端を純正パワステパイプが傷付かないようシリコンチューブで保護し、これをステーとして気の済むようにアルミワイヤーを巻いていきます。
 他の部分も金属パイプ同士が接していると振動で穴が開くなどトラブルがおきますので対策を忘れないように。
 両パイプの角度の差などで巻いたワイヤーがずれちゃうときは巻き方を変える、タイラップで支えるといった技を駆使してください。


びみょーなクーラー
 次はパワステのリザーバタンク冷却。
 このクルマはパイピング変更のためパワステリザーバタンクが移動されているのでここで作成するフィンを装着する空間がありますが純正位置ではかなり工夫が必要だと思います。
 ネタ元は ぷがちょふわーくすさんのパワステクーラー

 0.3mm 厚のアルミ板(写真は幅 300mm)をカットし 30mm 幅で線を引きました。
 裏面は 15mm ずらし同じく 30mm 幅で線を引きます。

※ これは説明用なので実際はてきとーで充分かと。


冷却フィンその1
 この線で裏表ジャバラに折り曲げアコーディオン状にします。
 同じものをたくさんつくる予定でしたが結構めんどくさかったので 3 つにしときました。
 写真ではちょこっとに見えますがそれでも 300mm x 3 で全長 900mm です。


冷却フィンその2
 んでこれを Φ100mm ほどのホースバンドでパワステリザーバタンクにくくりつけちゃいます。
 あまり閉めこむと写真のようにフィンがマダラになり見た目がとても悪くなるので注意(泣)。

 R34 のリザーバは樹脂なので放熱性はかなり低いんですが、これでいくらかは冷えるはず。


冷却フィン装着
 最後はタンク自身の噴き出し防止策。
 この項目は R34 のショボいリザーバタンク用です。
 R34,R32 とも加圧対策された R33 のリザーバタンクか ミノルインターナショナルの RacingPStank に交換した方が手っ取り早いかもしれません。

 まずは R34 リザーバタンクの仕組み解説です、ポイントはフタ。
 タンクから吹き出したミストはフタ中央をスタートにその迷路状の通路を通り、この間いくらかエアーとオイル(フルード)が分離され、ぽこっとはまってるだけのフタのすき間を抜け外へ放出ってな感じ。
 R33 のリザーバタンクのように加圧に耐えるわけじゃありません。
 んーなもんスポーツ走行時には噴くに決まってます、バカじゃないの日産。

 R34 は R33 より精悍でボディーも(補強てんこ盛りのため)硬く最初は好印象なんですが付き合っていくと(数え上げればきりがないほど)あちこちで低品質が目に付き、正直なところ高いくせに不愉快なクルマです。
 特にこだわりなく「GT-R」がほしいなら R33 後期(ちゃんとしたボディー & 補強)が一番だとぼくは思います。


フタは迷路
 R34 の不満はさておき、このフタを通るミストを分離させるべく、まずは(耐油と思われる)食器洗い用スポンジを薄く切って全部のすき間に入れてみました。


耐油スポンジをつめる
 、、、が失敗、ばっちり噴きました。
 スポンジを抜いてフルードのしみこみ具合を見ると、どうも抵抗になりすぎたためかミストはほとんどここを通らずフタとタンクのすき間から抜けていったみたいです。
 写真のフタとスポンジは同じ組み込み方向(上下)、下にいくほど外周。


抜いたスポンジ
 上記の反省をふまえ対策したのがこれ。
 迷路部分はお飾り程度のスポンジ量にしておき最終出口だけ多めに、またフタ上下のすき間もふさぎ、ミストが外に出るには必ずどこかのスポンジを抜けなければならない構造にしました。
 タンクの中にスポンジが落っこちることはまずありません。
 んでこれを(少し無理矢理)閉めて完成。

 よくわかりませんがなんだか切ない作業でした。。。


ミスト分離スポンジその2
 それでも噴いちゃったフルードは、定番の軍手でフォロー。
 結局最後はこれです。

 標準状態よりはそうとう噴きづらくなったはずですがこれでもおさまらないときは下面乱流をがまんして [4] にデカい導風板を付けるか、お金をかけパワステクーラーを増設または先に紹介の RacingPStank に交換するかですね。
 ミノルインターナショナル(ビリオン) の説明によると噴き出しの原因はフルードの沸騰ではなくパワステポンプ高回転時のキャピテーションによるものらしいので、どっかでちゃんとエア分離をしないと根本的にはどうにもならないかもしれません。


最後はこれ
■ 追記

 今まで吹いてたコースでもパワステは問題なくなりました。
 スンバラシイ!

 その後、排気量を上げたついでに念のためZ33純正パワステクーラー(8,000えんぐらい)も増設しといたんですが、四駆をぶりぶりいわせながらひさびさに先のコースを走ったらなんとパワステやっぱ吹きました。
 ほんとに温度だけの問題じゃなさそうです。。。


Z33パワステクーラー
 ということで泣きながら強化パワステタンク購入です。
 ミノルインターナショナル(ビリオン)はあまり好きじゃないので、地場産業に貢献する意味からもオグラのものを選んでみました。
 圧力調整バルブにラジエターキャップを使ったのがポイントで、内部構造もミノルインターナショナルのものより少し複雑(とオグラのヒトが言っていた)なのに1まんえんぐらいお安い販売価格。
 ちなみに付属のキャップは1.3kg/cm^2でした。
 取り付けてからは走行してないのでどんなあんばいかはまだわかりませーん。


ORCパワステタンク

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