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ヒートコーティング塗料を試すの巻

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 別記事 [マフラーに耐熱布を巻く] で紹介のようにぼくはサーモバンテージマニア(?)なんですが、エキマニやアウトレットはブローとかでオイルつくと燃えちゃうかもなのがずーっと気になってました。
 ただいまエンジン降りてこのあたり一式外されてるので何となくエキマニのバンテージを触ってみたら、巻くときはあんだけ強力だったものが今はもうパリパリの皮がくっついてるだけって感じ。
 (カイカイがイヤンなので)ショップのメカニックにお願いして全部はがしてもらいました。


エキマニのバンテージ
 んでかわりにどうするかですが、サーモバンテージでおなじみのサーモテックから"HI-HEAT COATING"という耐熱コーティング塗料が売られているのでそれを使ってみることにしました。
 日本の販売店の説明によると、巻いたサーモバンテージに塗るか、または直接塗ってもイイってことです。
 缶記載の2000°Fは1,093℃で、排気温度は高くても1,000℃にはなりませんからまあOKって感じでしょうか。
 他にある黒・銀よりこの銅色はちょっと高くて1本1,800えんぐらいでした。


ハイヒートコーティング
 使う前にテスト。
 ショップでもらってきた2mmの鉄板片(ごみ)をエキマニに見立てて片側にだけこのヒートコーティングを塗り実際にあぶって温度を測ってみます。
 穴が開いてるのには意味はありません。


2mmの鉄板片
 片面だけコーティングしました。
 念のため(?)2度塗り。
 計測には、サーキットでタイヤ温度とかを測るのに使ってる、550℃までOKな非接触温度計を用います。



コーティング片と温度計
 実験は余ってたアルミ棒をいいあんばいに曲げてテスト片をつるしそれを熱する感じで。
 プライヤーで長時間つまんでるとたぶんそっちまであっちんちんになるヨカンなので。


実験準備
 火は写らなかったけどカセットコンロバーナーで鉄板を500℃以上に熱してるところ。
 テスト片の赤いレーザーポイントより少し下が実際の計測点みたいです。
 ただ表示の"556℃"は火の温度か鉄板表面の温度かよくわかりませんし、バーナーは結構ちっこい範囲でしか熱さないようなので、テスト片が充分熱くなったところでバーナーを止め1分ほど放置してテスト片全体に熱が行き渡ったところで計測を始めることにします。


無塗装面を熱してるとこ
 1分ほど放置したあとの、直接熱した無塗装面の温度は245℃。
 当日の気温20℃前後で無風、意外と早く冷えちゃうもんですね。


放置後の無塗装面温度
 テスト片の温度がどんどん下がっていく中で後から測ったハイヒートコーティング塗装面は255℃と、無塗装面と比べてなぜか温度が高いモヨウ。
 1分ごとに同じ事をしてたんですが、熱いうちは同じような傾向でした。

 なぜ?
 当然コーティング面の方が低い温度を示すという期待だったんですが逆に熱いとは。
 コーティング面の方が温度下がりが遅いと好意的に考えられなくもありませんが。。。


コーティング面の方が高温!
 致命的なのがヒートコーティング塗装した面がこんなんになっちゃってること。
 浮いてるところは簡単にぽろぽろ剥がれます。
 500℃+αは使用域にははるかに遠い温度で、これでは効果云々よりそもそも使い物になりません(涙)。


コーティングがぼろぼろ
 かな〜りどうでもよくなっている中、念のため逆にヒートコーティング面を熱して同じように測ってみましたが、やっぱり無塗装面より温度が高いという結果でした。


今度はコーティング側を熱してみる
 しぶしぶ缶裏の英語説明文を読んでみると、日本の販売店の説明とは異なり"protect Thermo-Tec Insulating Wrap"とInsulating Wrap(サーモバンテージのこと)専用コーティング塗料的記述で、ぼくのつたない読解力ではマニ直塗装OKなんてどこにも見つけられません。
 むぅ。
 ただサーモバンテージに塗ればもっと高温まで耐えられるようになり、またオイルやガソリンなどから守られるとありますから、今度はバンテージと絡めた実験が必要クサい。
 ほんとにOKならもいっかいサーモバンテージ巻きます。
 ってことでこの記事まだ続くヨカン。
 まんどくさー。


虚偽の日本語説明

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