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点火プラグアーシングをするの巻

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 アーシングの最重要ポイントである点火プラグに、直接アーシングを施します。
 点火プラグのアースが強化できればガスのさらなる燃焼に繋がることは容易に想像できますがそれを具体的にどうやるかが問題でした。
 今までは間接的にエンジンヘッド部分アースを増強することでこれを狙っていましたが、これを実現する画期的な商品が発売されました。
 グランドブースタという製品なんですが 6 気筒用で 8,400 円と結構いい値段がするため今回はこれを真似てみます。
 この製品は銅製のパーツが 6 個と安っぽいケーブルが入ってるだけで一見かなり強気な価格設定に思えますが、同じようなものを作成するには結構な手間と部品代がかかります(かかりました)。
 ヒマで DIY 好きで節約家な方以外は以下自作するよりこの製品を購入するのが一番です、ほんとにそう思います(笑)。
 なおグランドブースターのパッケージに"特許取得"とありますが商売にしない限り模造は法的に何の問題もないそうなので安心ください。
 ちなみに一般的に"特許をとった製品"と"効果がある製品"の間にはなんの関係もないので、特許を宣伝文句にする製品は疑ってかかるのが吉みたい。
 グランドブースタに関しては効果大ですけど。

 以下に製作方法を記しますがまずはプラグ部分の完成写真から。
 こんな風に点火プラグの六角部 3 面に密着するものを作成します。
 6 面とも接地すればよさげですが加工が難しいのと上記の製品が 3 面接地だったのでこれに従うことにしました。


点火プラグに合体(完成品)
 一番重要な点火プラグ六角部のカタチを出すためにアルミ板で二面幅 16mm の型を作成しました。
 真ん中の穴は今回紹介の作成法ではあんまり気にしなくていいです。
 これを型に銅板を折り曲げようと思ってたのでアルミ製ですが、通常は厚紙でいいでしょう。
 16mm のナットがあれば手っ取り早いんですがホームセンターでは見つけられませんでした。



プラグ六角部の型作り
 点火プラグ装着部を作成するため、0.3mm ほどの銅板を写真のようにカットします。
 実際にはまず最初に [2] で作成した六角の型を銅板に書き、次ぎにその中心にプラグ頭の 10.5mm ほどの穴をドリルで開け、それからこんなカタチに切りぬきます。
 ドリルでの穴開けは板の状態の時じゃないと絶対うまくいかないので順序に注意、しかも慎重に。
 難易度意外と高いです。
 試してませんが(10.5mm ってのがたぶん無いので) 10mm の穴開けポンチで穴をつくりリーマなんかで広げた方がはるかにラクチンかもしれません、さっき気づきました。
 ちなみに素材が銅なのは、単に先述の商品がそんな感じだから。
 あと加工のしやすさですね、電導率もいいと思います。
 なお同じ銅でもずっと堅いリン青銅 0.3mm でも試してみましたが加工難度が高く挫折しました。

 ここで各部サイズをまとめておくと、穴経:10.5mm ほど、足長:てきとう、六角二面幅:16mm、長い枝の部分:130mm 〜 140mm。


点火プラグ装着部 切り出し
 [3] でカットしたパーツをプラグに固定できるよう写真のように折り曲げます。
 単純に平たく折り曲げただけではプラグに 2,3 度抜き差ししただけで足が広がっちゃうので頭の部分を半球形に加工し強度とバネ効果を確保します。
 足の部分も同じくアールをつけ強度をもたせました。
 プラグとの接地面積は激減しますが自作による荒い精度を吸収させ確実にアースさせるためです。
 どっちも加工方法は後述。
 また足先だけを少し曲げ広げておけばプラグに刺さりやすくなります。
 使わない点火プラグを準備しそれにあわせながら作業するのが効率的でしょう。


折り曲げ、成形
 どうやってアールを付けた加工をするかですが、いろいろ試して一番よかったのが写真のようにペンチの先を曲げた専用工具でぺにぺにすることです。
 工具箱の肥やしになっていたダイソー製 100 円先細薄型ペンチを、ホームセンタで買った 980 円バーナで真っ赤に熱してひん曲げ加工しました。
 熱する際は溶けそうなグリップ部分を取り外してください。

 どうでもいいことですが今回初めてバーナを使った金属加工をしました。
 かなり楽しい!


工具を作成
 作った工具でまずは全部の足を折り目に沿ってはさみぐいっと折り曲げます。
 曲げたその足は、アールの頭が内側にくる向きで、このペンチでカーブを付け強度を出します。
 全 4 本曲げた後は全体がいびつなカタチになりますが、頭部全体もこのペンチで半球形になるよう成形しその間に形を整えていきます。
 難しそうですが銅は柔らかいので意外と簡単で楽しいです、6 気筒分作るのはめんどくさいですけど。


特製工具を多用
 長い柄の部分に別途作成のアースケーブルと接合するための端子をくっつけます。
 単純にケーブルとハンダ付けしちゃえばラクチンですが設置場所は高温になるところなので熱に影響されない接続をしなければなりません。
 写真右のように枝の先っちょをラジオペンチなどで筒状に丸め平型端子などに通して圧着し、左のように接合部を付けます。


ケーブル接合部
 んで、できたものをエンジン(上の点火プラグ)につけていきます。
 アースケーブルを通す向きを考え端子は全て右側に出しました。
 その後プラグのゴムカバーをよけるため枝を折り曲げ隙間に通すようなカタチにします。
 これは単純に、プラグに付けた状態で指で枝をひん曲げるだけで OK。
 カバーがぴっちりつくようきっちり曲げます。


プラグに取り付け
 枝をよけながらプラグコイル群を差し込みます。
 これが結構めんどくさい。
 ゴムカバーがちゃんとはまってるかどうか、見えづらいですができる範囲で確認しときます。


コイル取り付け
 それぞれの枝には写真のように作ったアースケーブルを接続していきます。
 5sq. なんて少し太めのケーブルを使ったために、分岐のためのエレクトロタップと平型端子を売ってるとこを見つけるのがちょっと大変で、またコスト高でした。
 ちなみにどっちもジョイフルホンダで購入、エレクトロタップが 4 個入りパック 300 円( 2 パック必要)、端子が 10 個入り 430 円、こんなもんだけで 1,000 円以上かかります。
 それぞれ 4 個残りますから 4 気筒エンジン用にもう 1 セット作らないともったいない。
 そうそうこのデカいエレクトロタップでも 5sq. はオーバーサイズなので、エレクトロタップ内のケーブルをはさむ金属パーツの切れ目幅をヤスリで広げました。
 もう少し細いケーブルを使えばこのあたりの部分をもう少し安価に、容易にすることができます。
 ちょっと欲張り(?)すぎた。
 ケーブルのサイズですが、プラグ間距離が 95mm ほどなので分岐間隔も同じ幅で。
 分かれたケーブルの長さはかなりテキトウ。



アースケーブル
 組み立てるとこんな感じ。
 プラグカバーはぼくは普段から付けてませんが、全部中に収まりそうです。
 アースケーブルをどこに接地させるかもまた問題になりそうですが、別ページ記載のアーシング施工時にエンジンヘッド上部に分岐ステーを付けているのでそこに接続しました。


全部接続
 前から見るとこんな感じ。
 もっとぐちゃぐちゃになるかと思いきや意外ときれいに収まってる...ような(笑)。


前からのショット
 んで効果の方ですが、商品のグランドブースタを付けた人みんなが「レスポンス、トルク感が激変する」との感想を持つほど、ではありませんでした
 すでに多数のアーシング、点火強化装置のツインパワーなどがついた状態なのでそもそもノリシロ部分が少なかったのか、製品精度の悪さによる容量不足なのか。
 それでも今までと比べ同じアクセルの踏み方でも加速のノビは大きくなってますし、高いギヤでの最低維持速度(回転数)も確実に下がっています。
 あとなぜか早いシフトチェンジが楽にできるようになり、これまたなぜかナビのビデオ入力画像ノイズが減少しました。
 プラグ交換がめんどくさくなりますがこれはかなりいいですね、お奨め。

写真無し

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