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ムレるフルバケの対策をするの巻

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 運転席シートを死んだ友の形見になった(ほんと)フルバケにして以来、夏になるたび背中のムレには悩まされていました。
 いろいろなすだれや汗を吸うクッション材など様々な素材(捨てずにあったその一部)でムレの軽減を図るもことごとく失敗、今年は竹チップだと準備する中で、決定打を見つけました。
 ジェットベンチレーター!
 買ってつけただけ、コソチューンのコの字もありません。
 ちなみにカー用品店オートアールズで 6,800 円(発売元:大垣産業 / 標準価格たぶん 9,800 円)。
 コソチューンは夏のフルバケに完敗です。


ジェットベンチレーター
 問題は一般シート用のジェットベンチレーターがフルバケに装着できるか、です。
 「どんなシートにもピッタリ」と書いてありますがさすがにフルバケは想定外でしょう、でもやっぱり諦め切れません。
 勇気を出して(?)オートアールズのおねいさんにお願いしたら快く貸してくださったのでシートにあててみたら予想外に問題なさげな雰囲気。
 即購入です。

 サーキット走行時にはもちろん外しますが 99.9% は街乗りですから。


装着
 足下近くのシロッコファン(プロペラファンとは異なり円柱状の外周に羽根がある遠心式ファン)から送られた空気がぽこぽこと出た山の間からうっすらと排出され背中とモモを冷却する仕組み。
 よくできてます。
 実はこれを真似ようと同種のファン・背中の部材を揃え試行を重ねたんですが結局メゲました。


シロッコファンで送風
 送風量はシガレット電源につながるケーブルの間にあるこのボリュームで調整できます。
 背中が汗だくな時は最弱でも寒くなりますが、汗かいてないときは騒音がでかい MAX 位置でもあまり涼しさを感じません。
 と書くとちょっとイマイチっぽいですが真夏のフルバケでムレないんですからやっぱりいいです。


風量調節ダイアル
 とはいえやっぱりフルバケにつけるには無理がありますのでいくつか対応策・問題点をあげときます。
 まずは対応策から。
 普通のシートと比べモモのクッションがヒザ裏までと長いためファンが上向きになっちゃうので、クッションをちょっと強引に縮めてショート化させファン位置をつくります。
 ジェットベンチレーター裏 3 カ所(6 本)から出るヒモでシートに固定するんですがフルバケにはあわず座ってる内にズリ落ちちゃうので、一番上のヒモをベルト穴に通してその長さで全体の位置調整をします。
 [2] の写真で少しだけ写る部分です。
 残りの 2 カ所は下のベルト穴を通してゆるゆるで固定。


モモクッションをショート化
 自作マクラが相対的に薄くなるので 10mm のスポンジを入れヘッドレストの高さを調整します。
 もう 5mm 足してもいいかなあ。


マクラを高く
 次は問題点です、涼しさをとるか不便にめげるか。
 ファンがじゃまでシート位置調整レバーに手が届きづらくほぼ固定状態で使用しなきゃならないので乗り降りが面倒。
 ジェットベンチレーターの厚みで上・前方向に 15 〜 20mm 程度ポジションが移動するため、レールによるシート位置を少し後に下げても頭が天井に、ひざがハンドル奥に近い。乗り降りもやっぱり面倒。
 一般シートでは段差埋めの役割を持つ両サイドのクッションがフルバケでは折れ曲がってサイドサポートになってしまい身体に密着、多くはないけムレる。また上手に座らないと背中で踏んでしまう。この部分は空気通ってないので切りとっちゃってもいいけど普通シートで使うときに困りそうだから悩む。
 裏にフルバケクッションがあるとはいえ身体に当たるのは硬い部分、しかも点に近い形状なので、1 時間ぐらい座ってると尻が痛い。長時間ドライブには向かない。
 電源ケーブルがじゃま。危なくない位置を通したくても風量調整ダイアルがジェットベンチレーター本体に近い部分にあるため難しい。

 とはいえ今年一番のヒットアイテムです、涼しくなったらすぐ外しますが(笑)。

 キュウクツ仕様の SP-G への取り付けでしたが、他のフルバケでも背面の平たいところがジェットベンチレーター送風部の横幅 22 〜 23cm あれば取り付けられると思います。



サイドがムレる
■ 追加

 一番不満だったムレるサイドをカットしてみたのでジェットベンチレーターの構造とともに紹介します。
 ただ結果として軽く失敗してるのでトライなさる際は後述の問題点をなんとかすることをおすすめします。

 まずはサイドをはさみでカット。
 裏側に折り返すことを考え縁を少し残しておくのがポイント。


ムレるサイドをカット
 ジェットベンチレーターのつくりはこんな感じ。
 一番下が裏面カバー、次が手でちぎれないぐらい丈夫なスポンジで、こことその上の一式の間を空気がとおります。
 すきまを作るために上からにょきにょき生えてる細い柱の力を体重ごと全部真ん中のスポンジが受け止め、もちろんこれに穴が開くと空気が漏れちゃうわけで、でも硬く厚くはできないわけで、こういった素材選びの面からもやっぱジェットベンチレーターはいちいちよく考えられてます。


断面
 貼り付けに使ってみたのは、人工芝なんかの固定に使うブチル両面テープと硬くならない接着剤。
 ブチルは初体験ですが接着剤みたいに乾く時間待たなくて済むので今回みたいになが〜い面の固定にはちょー便利でした。


ブチルテープと接着剤
 さて組み立て。
 残したフチの一番上のスポンジを真ん中に折り曲げて接着剤で貼り付け袋状にします。
 表面のいぼいぼと上のスポンジは糸で縫われているんですが折り返されることで切れそうなので念のため接着剤で補強。


袋状に接着
 表面のクッションをひっぱりながらブチル両面テープで固定。
 接着剤ならこんなスカスカな素材を左右2mに渡り作業するのは手をべとべとにしながら半日ぐらい必要っぽいのでけっこうラクちんでした。
 なおブチル両面テープは [11] の継ぎ目の上に貼りつけたのでここのはがれ防止と、テープ接着面を半分残して裏面カバーとも貼り付けることで今後スポンジに穴が開いても空気が漏れづらいように、、なんて神経質に考えたつけかたにしてみました。


ブチルテープで固定
 裏面カバーのフチを接着剤でいいあんばいに固定。
 西部警察で石原裕次郎さんがいつも着ていたベストのイメージ(?)。


裏面カバー接着
 かんせい。
 ずいぶんスリムになりました。


完成
 かっちょわるいのが1点。
 写真はカットしたサイドと並べたとこですが今からではどうしてもカドの処理方法が思いつきません。
 とりあえずほころびが出ないよう接着剤で固めたんですがこれがあとで問題に。
 カットする前ならフチの部分だけ長目に残して中に織り込めたんですが。。。


カドが不安
 シートに装着。
 見た感じはぴったりです。


装着
 が、不愉快な点が2つ。
 1つはやっぱりカドで、接着剤で固めたこともありシートに座るとき左足に刺さります。
 もう1つは、写真のとこはシートのサイドサポートも広がってるため見た目以上にジェットベンチレーター改がゆるゆるで、先の足に刺さる問題からすぐに左によっていってしまいます。
 いちいち尻を浮かせて真ん中に直すのはけっこうムキー。

 とはいえサイドをカットしたことでこの部分の大きな不満が解消され快適に真夏のカーライフをエンジョイ(^^;)しております。

 でもほんとはやっぱり不満なのでもう1こ同じものを買ってやり直そうかとも思ってたんですが、、、最初から対策されてるタイプを見つけ買っちゃいました。
 あほですねえ。
 まだ手元にないので紹介は後日。


刺さるしすぐずれる
■ 追加

 [17] で対策タイプを買ったので後日紹介、と書いてから1年、すっかり忘れてました。
 今年もこれが必要な季節になり押し入れから引っ張り出してきたので、その紹介です。

 昨年購入したのは [シルクロード クーリングクッション] という、ほとんどジェットベンチレーターと同じもの。
 ただ [8]〜[17] でカットしたサイドのホールド(?)部分が最初っからなく、またプラスチック製でイボイボになってる座面が平たく少しだけ柔らかい素材になってるとこが大きく異なります。
 座面の差で冷却性能(?)はジェットベンチレーターに劣りますが座り心地は悪くなく、またシートから「浮く」距離も少ないので違和感は比較的少なくすみます(それでもなかなか慣れませんが)。
 フルバケにポン付け(??)です。
 いつも行くチューニングショップで注文、購入価格は忘れましたが標準価格8,190えん。



クーリングクッション
 ただし細かいところがもんのすごくボロいです。

 早々に気づくのがシロッコファンのカバー。
 ジェットベンチレーターは [3] のように抵抗が少ない金属製のアミがついてたんですが、クーリングクッションの方はもうあほが考えたとした思えない穴のサイズです。
 ケチってふにゃふにゃな樹脂にしちゃったのででかくできなかったんでしょうが、性能に直結するとこをいい加減につくる姿勢には疑問。
 おかげで吸引音デカいです。


吸引抵抗がものすごい
 んで次に気づいたのが固定用のベルト。
 チカラ入れた訳じゃないのにブチってちぎれます。
 しかもあちこち。
 さらに、クレーム交換してもらったものも同じくブチブチです。
 あきれることに、友人が購入したものも、そのクレーム交換品もやっぱりブチブチでした。
 どないやねん。
 あきれたのでこれ以上交換するのはやめて、ベルト無しです。
 乗り降りを繰り返すとクーリングクッションがずり落ちてくるのでめんどくさいです。

 よくできてるんだかクソなんだかよくわかりません。
 それでもとりあえず快適に使ってますが。


ベルトの意味がない

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