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alconのブレーキパッドを交換するの巻

このページの内容は BNR34BCNR33BNR32 のアルコンキャリパー装着車に有効です。
 純正キャリパーじゃなく社外 alcon のブレーキパッド交換です。
 純正 brembo でも要領は同じ、しかも alcon より楽ちん。

 写真は、タイヤを外した左(助手席側)前キャリパーのアップ。
 まず奥のナットを 1/2 インチのメガネで外してワッシャーとともに抜きます。
 このサイズがなけれゆるゆるだけど 13mm でも代用可。
 次に手前のボルトを 6mm の六角レンチで抜き取ります。
 キャリパー奥側はねじが切ってありますが手前側はねじなしなので途中からは引っ張れば抜けます。
 抜けなければレンチで空回ししてください。

 ついでにブレーキフルードのエア抜きをするならフルードを逆流させることになるこのパッド交換の前に行った方がいいでしょう。


ボルトを抜き取る
 抜き取ったボルト外側の筒を取り外します。
 すぐ取れそうに見えますがこれが実際はまたどうしてこんなことになってるんか毎度腹立つぐらい抜けません。
 なので筒と黒いバネ板の間にマイナスドライバーを差し込み、奥・手前とちょっとずつ交互にこじって外します。
 なるべく平行にずらすのがポイント。
 筒が抜けると板バネも外れます。


毎度腹立つ筒抜き
 写真はここまでで外れた部品。

 板バネのパッドと接する面にグリスを塗るとブレーキ鳴きが抑えられると雑誌で読んだことがありますので困ってる方はトライしてください。
 塗りすぎるとパッドに垂れてブレーキが効かなくなったりすることも考えられるのでほどほどに。


外した部品
 ブレーキパッドを抜き取ります。
 このままではピストンがパッドをローターにがっちり押していてなかなか抜けないので、ローターをあちこちぐりぐり引っ張ってピストンを少し引っ込めるとラクに行えます。
 リヤは輪留めなどでクルマが動かないよう対策しサイドブレーキを下ろせば同じようにできます。
 ブレーキパッド裏板の両はじをペンチなどで持って平行に引っ張り抜き取ります。


パッド抜き取り
 交換するパッドはたいてい交換前のものより分厚いので余分に出たピストンを押し広げる必要があります。
 そんなときに使う工具(?)がこれ。
 プライヤーなどでキャリパーに傷が付かないようはさんで広げてもいいんですが、これがあった方が断然楽ちん。
 輸入工具屋の ASTRO でたぶん 3,000 円ぐらい。


ピストンを押す工具
 ローターとピストンの隙間にこの工具を入れてハンドルを回し、ピストンを押し戻します。
 [5] のような 2 ポッド用では向かい合う 2 ポットずつ広げていくと油圧でもう一方が閉じてきてなかなか 4 ポットとも開ききらないので、ちょっと無理がある気もしますが斜めに工具を差し込みまとめて広げます。
 ゆっくりやればたぶん大丈夫。
 ピストンを広げたことにより逆流したブレーキフルードがエンジンルーム内のタンクからあふれ出すかもしれないので液量をチェックしてください。


ピストン広がりま〜す
 取り付けはこれまでの逆を行えば OK。
 ブレーキパッドの取り付けが全部完了したら停止状態でブレーキペダルを何度か踏みブレーキパッドをローターに密着させます(←重要)
 これをやらないで発進するとブレーキが全くきかずエラい思いをすることになるので必ず行ってください。
 あとはエンジンルーム内タンクのブレーキフルード量を調整し終了。
 ローターとの当たりがついていない最初の内はブレーキペダルをかなり踏まないと止まれないので、大通りに出る前にはその感覚を確かめてください。

【コソネタ】
 外したパッドをまた使うときは、その装着位置を油性ペンでパッドに書いておけばナラシが比較的短時間で済みます。
 パッドは全部同じように減るわけじゃないので残量を見ながらたまにローテーションしてやるときれいに使い切ることができます、右回りのコースを走れば左内側ばっかり減るとか。
 ブレーキングで振動がでるようになると、たぶんロータの問題でしょうけど、ブレーキパッドの表面を 100 番ぐらいの耐水ペーパなどで削ってやれば復活する、かもです。


写真無し

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